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2022年12月度 首都圏マーケットレポート

東日本レインズの成約データより、2022年11月度の不動産流通市場の動向についてです。
(出典:東日本レインズ「月例速報マーケットウォッチ 2022年12月度」)

中古マンションの動向

マンション相場

成約件数は前年同月比で−1.6%の減少となりましたが、減少率は前月までに比べると縮小しました。また前年同月を下回るのは5ヶ月連続となります。
一方で相場(㎡単価)については上昇しています。㎡単価の増加は20年5月から32カ月連続となります。

成約件数は、地域別に見ると東京都区部のみ増加。その他の地域では減少しています。横浜市・川崎市・埼玉県では12カ月連続で前年同月を下回りました。前月に続き千葉県では大幅に減少しています。
一方成約㎡単価の上昇は千葉県と神奈川県他が2桁上昇となっています。

在庫件数も一時期のコロナの影響で減っていた昨年同月と比較して増加しています。
金利上昇や新築価格の高止まりから、相場が上昇している一方で、円安や物価高、景気の不透明感により購入に躊躇する消費者が増えているように感じます。
一方で、コロナ禍で住宅環境が見直され、一時的に急増した需要が落ち着いたという見方もできます。

中古戸建ての動向


マンション相場 首都圏 東京
中古戸建てに関しても前年同月比で減少し、12カ月連続となります。
また価格については前年同月比で増加し、20年11月から26カ月連続で前年同月を上回っています。


成約件数は千葉県と神奈川県他以外の各地域が前年比で減少が続き、東京都区部と多摩、 埼玉県は12ヶ月連続で前年同月を下回っています。その他の区部で前月にプラスや横ばいであったエリアでも減少に転じています。
成約価格は横浜・川崎市以外の各地域が前年比で上昇が続き、千葉県は22ヶ月連続、神奈川県他は19ヶ月連続、東京都区部は12ヶ月連続で前年同月を上回っています。

物件在庫数も前年同月と比較して増えています。
中古マンションと同じようなことが言えますが、新築が材料高によって高騰しており、それに引っ張られる形で中古も上昇しています。

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